「全ての生命を死なせない」誓いからの解放

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2021/3/11、あの大震災&津波から10年。

私自身色々なことを経験した10年でした。
変わったこと、相変わらずのこと、色々ありますが、確実に違う世界の扉が開かれたのが311のあの出来事だったと思います。

さて、3/1のクライアントさんのセッションで出てきたことが、今のタイミングに必要で浮上してきたことだった、と思う内容だったので、ご本人のご感想とともにシェアします。

この日、KNさんは、イライラ、落ち込み、不調などが自制しづらくなったので心身の調整をしたい、そしてモヤモヤしているものを少しでも理解したい、ということでセッションを受けに来られました。

前回の事例紹介となんだか似た感じの展開で、インテグレートヒーリングを使っての「不要な誓いの解放」セッションがメインとなりました。

まず浮上してきたのは、自分の存在価値がなくなること、自分の存在が失われることへの不安。自分が存在していない、抜け殻、魂のない状態。

ある種、死に対する恐れのプログラムがありました。でも、それは、自分が死ぬことではなく、全ての生命が死することに対する恐れ、、。

さらにそこから浮上してきたこと、それは集合意識の中にある「全ての生命を殺さない、殺させない、死なせない」という誓い。

これって一瞬とても全うな人間としての普通の心情のように思いますよね。

宗教でも道徳でも説かれる基本であり、ある意味、教えられることではない倫理でもあるように思えます。

でも、これが不要な誓いだ、解放せよ、と内在叡智が伝えてきました。

全ての生命は生死を循環しているのであって、死はどのような形であれ必ず変化の一つの形としてやってくる。

また、いろんな状況で周りの人々あるいは生命ある存在たちがこの世を去っていくということに関し、自分がコントロールできるものではない。

それなのに、「絶対に死なせない」と自分に対して誓うことがどんな制限になってしまっているか、ということになる。

目の前で、あるいは、自分の知らないうちに生命が終わるたびに、無意識に自分を責め、罪悪感や無力感に襲われる。あるいは何かもやもやとフラストレーションが溜まってくる。

もちろん、そんな誓約、顕在意識で自覚して誓ったものではないので、罪悪感や無力感があることすら氣づいておらず、潜在意識の中に、ぼんやりともやっと蓄積されていく、、、。

この誓いを解放することに対して、結構抵抗感があり、ご本人はこの時、どろっとした抜け殻のような本体の真ん中に、黒いトゲが残っていたのを感じていたようです。

ですが、この誓いを持ち続けることが、自分にとって、そして人間にとって、実はあまりよろしくない副産物をもたらしてきたことに氣づき、罪悪感を抱くよりも、むしろ、愛・祈りとともに見送ることの大切さについて話を進めながら迷走神経系に働きかけた時、痛みを伴ってそのトゲが外れたのをKNさんは感じたとのこと。

その後、小惑星の音、神聖チューナーの音で、このプロセスをサポートしています。

以下、KNさんからいただいたメールです。

先日はありがとうございました。

セッションから一週間ほどになりますが、感情が大きく揺さぶられることもなく落ち着いた日々を送っています。

思い返せば義理の父に幻聴の症状が現れてきたのは昨年の11月頃でした。ちょうどその頃からケイコさんに会いたいなと思い続けていたんですよね。

義理の父の言動についていけず、次第に心が疲れ、感情のコントロールもままならなくなってきたため、心の調整をと思ってセッションをお願いしたのですが、その内容は全く予期せぬ方向に進み私にとってはかなりの衝撃でした。

「周りの人に対しての不要な誓いしていませんか?」と聞かれても最初は思い当たることなど全くなく戸惑うばかりでした。

静かに呼吸をしながらケイコさんの言葉を聞いていくうちに、私自身の体がゆっくりととろけ、胸の真ん中に黒いトゲが刺さっているイメージが浮かんできました。その黒いトゲが誓いなんだろうなと漠然と思っていました。

その誓いを手放すことができた時に一瞬感じた胸の痛みは今思い返してもなんだか妙に心地よいです。

誰も殺さない死なせないという誓いを手放せたことで私はより自由に生きられると思います。一方でそのような誓いを立てて今生に生まれてきた自分もすごいなぁとちょっと思います。身内の死を体験するたびになぜか自分を責める思いを感じていたもその誓いと関係があったのでしょうね。

思いがけない大きなテーマに取り組ませていただきありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

セッション後、KNさんが口にされていた言葉がまた素晴らしかったので、私の走り書きメモからシェア:

昔に比べて世界は固まってしまった。

昔はもっと柔軟性があった。

死と再生がもっと簡単だった。今はそれがすごく固まっている。

生活スタイルも。昔もっと色々柔軟だった。今、固まってしまっている。

それを壊すのに、ある意味コロナは貢献したのかもしれない。

都会生活から田舎生活へなど。

はみ出すのが怖い、みたいな精神ももう壊していく時。

もっと色んな生き方をする人が存在していい。

校則なども変わっていっていい。。。

311、たくさんの方が犠牲になり、多くの生き残った人が死なせてしまった後悔や無念、罪悪感に未だ苛まれていると思います。あるいは、そこまでいかなくてもちょっとした心に影を落とすことになっているかもしれません。

実は、生き残った側がなくなった方々に執着すると、なくなった魂が戻るべきところに戻れず、中途半端なところでさまよい続ける原因にもなります。

今回出てきたセッションの内容はKNさん個人の誓いとして出てきたのではなく、集合意識のカルマとして出てきました。

震災から10年経った今、このタイミングで出てきたこのセッション内容は、この「死なせない」という誓いを解放し、罪悪感や辛い想いを癒して前に進んでいく時だよと伝えているように思います。

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